主観と客観

書いている人:ぼん(92年生まれ) 主に発達障害(ADHD、AS)について自分の見解を書いていきます。

男性脳・女性脳?

ASを男性脳の極端な表れ方だとする見方もあるが、私は「男性脳・女性脳」という分け方が科学的にできるとは考えていない。

 

女性脳は家事などのマルチタスクに優れるというが、ASでもADHDでもマルチタスクは不得手だろう。ただ「客観脳・主観脳」があり、多数派の中でも成果をあげる能力に優れた能動型かつ客観脳の男性が、受動型かつ主観脳の女性を好むということはあるかもしれない。序列付けを避けて感情面の問題を処理する主観脳に特化することが、以前の女性には必要だったのなら、(あるいは男性にその逆が)その能力を後天的に伸ばそうとし、社会的価値観でも奨励してきたということはあるだろう。

過去にはそういった違いがあったにせよ、人類全体として意識が細かくなっているように思われる(人類のIQが上がり続けているというフリン効果もある)。

 

これからは客観脳の女性、主観脳の男性が以前よりも評価されていくだろう。主観的であることは単に意図読みに優れているとか愛想がいいというだけではなく、抽象化能力が高いことと関連付けられる。

 


テンプル・グランディンの言うように世界はあらゆる種類の脳を必要としているのだ。